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良心は神より偉大--その2 (元暴走族 工藤良は何者?)




工藤が28歳の時、ある日 15歳の娘を持つ母親から電話があった。

夜遊びを繰り返し、ヤクザ付き合い始めて、キャバクラで働くようになった女の子に厚生の機会を与えてほしいというのです。

どうしてそのようになってしまったのかというと、小百合(仮名)が両親の期待を背負って私立の名門校に入ったが、授業についていけず落ちこぼれてしまった。

公立中学校に転校したが友達が出来ず、虐めにあって登校拒否になってしまった。学校には居場所がなかったので孤独感に苛なまれ、それを埋めるために夜の街に出ている内にヤクザと接触するようになってしまった。

工藤は親子の絡まった糸をほどくために、小百合を一時自分の家にあずかることにした。

工藤は事あることに声をかけて打ち解けようとしたが、大人への不信感が強く、なかなか心を開こうとはしません。電話では親と喧嘩し、夜には泣いている。

原因は底知れない孤独感であった。幸いに近所の同年代の子供たちに来てもらうとやっと心を開き始めた。そこで、工藤もそれとなく入り、雑談をした。どんなことも否定せず、とことん聞くようにした。

小百合は、どうしようもないような話を同じ目線で聞いてくれるので、心の奥底にあった悩みを打ち明けてみる気になったという。

今までの自分の近くにいた大人は「これをするな、あれをするな」などと言い出して、自分の話なんか聞いてくれなかったが
工藤は違っていたので、「信じても良いのかな」と思うようになった。

翌年の2006年3月に、虐めにあった地元の中学校には今さら行けなかったので、近くの中学校に頼み込んで、たった一人の卒業式をしてもらった。

おかげで、小百合はずうと苦しかった中学時代との区切りとしての決別が出来たので、近所の飲食店でバイトを始めた。現在では看護師の免許もとり、結婚して一児の母になって幸せに暮らしている。

この頃、工藤は部屋を借りて少年少女を支える施設、「ふれあい義塾」を立ち上げた。

悩める親から次々と相談が舞い込み、新たに4人を預かることにした。彼らを支えることが過去への贖罪になると思ったからである。

ところが、管理人から「うちのアパ-トを不良のたまり場にされてははなはだ迷惑である」ということで、追い出されてしまった。

仕方なく、アパ-ト探しに奔走したが、どこの不動産も首を縦には降らなかった。弱り果てていた時に、偶然、そこに居合わせた松井という男性が趣旨を聞いて感動し、空いている物件を貸してくれることになった。

松井曰く「更生させるということはすごいことだ。そういう人に家を貸さずに誰に貸そうというのか」。かくして、工藤は家を借りることが出来たが、塾は私塾のような物で、牛乳配達と寄付で何とか運営していた。

立ち上げて10ケ月後に新たに預かることになった16歳のマリコは覚せい剤で逮捕され、少年院を出たばかりであった。

マリコは完全に心を閉ざし、大人は勿論、同年代の子供達との係わりまでも拒んでいた。マリコは父親が母親に暴力を日常的に振るっている姿を見て育った。

その影響で感情が薄くコミュニケーションが苦手であった。それゆえ、人と係わるのが嫌いであった。覚せい剤は誰にも迷惑をかけていないので、別に悪いとは思っていなかったという。
 
半年後、マリコは規則を破って黙ってどこかに行ってしまった。必死になって探しあて、父親になって「お前、俺やみんなが本当に心配していたぞ!分かってるんか?」と𠮟りつけた。

すると、マリコは叱られて最初はイラッとしたが本当に心配してくれている気持ちが伝わって嬉しかったという。親の愛情が薄かったのでしょう。

マリコの足りないものは「家族の愛情」であったので、家族というものを植え直さねばならなかった。

この事件をきっかけに、マリコは少しづつ心を開き、本人の希望でアルバイトを始めるようになった。一年後には短期間、県外の自動車部品工場へ働きに行くことになった。
 
しかし、突然マリコが職場に1週間も来ていないという電話があった。妻と一緒に駆け付けたら様子が変であった。

麻薬を打っていたのであった。”お前、やったんか?”・・・怒りと悔しさで涙も鼻水も出て来た。

結果として、マリコは警察の世話になることになったが、希望を捨てなかった。なぜなら、自分だって留置所で大事なことに気づいたのだから、マリコだって、今こそ変われるチャンスかもしれない。人間は失敗からでないと学べないものがある、と思ったからである。
 
二日後、留置所に行きマリコに面会した。そこで放心状態のマリコに「お前が何をしようと、何回でも付き合っやるっけ、あきらめんぞ!俺はしつこいっけ、覚悟しとけよ」と言った。何があっても俺はお前の家族であり続ける、そう伝えたかった。

マリコは「本当にごめんなさい」と言った。捕まった時、「俺はあきらめんきの」と言われて、こう何回も裏切っているのに
”ありがたいな”と思ったという。

 逮捕から一年後、マリコは工藤の施設の隣のアパ-トを借りて、3年間パチンコ店で働きながら、動機の運転免許を取得し、
その後、建設会社に就職して高給取りになった。今では家婚して子供が生まれ、”喧嘩のしない家庭”をモットーに生きている。

工藤がマリコの厚生を通して学んだことは:

1.筋を通す 
2.裏切られても心を閉ざさない 
3.自分の都合や他の意見になびいてコロコロと言動を変えない 
4.関わったら一生面倒を見る・・・

ということである。



これに対する師観のコメント:

メシアには色々なメシアがいるようだ。

旧約聖書には39人のメシアがいるが、彼らの使命は神を冒涜する人々を一掃し、神の支配をこの地上にもたらし、神の民であるイスラエルを敵から守り導くことであった。

新約聖書のメシアは人類を罪から贖う”贖罪者”である。

マザ-テレサはカルカッタで多くの貧しい人々の命を救ったメシアであり、医師の中村哲はアフガニスタンで飢えている人々の多くの命を救ったメシアである。

そして、工藤は道を踏み外した少年少女をこれまでに600人も、更生した更生のメシアである。

ところで、旧統一教会のメシアは何のメシアで社会から認められ得る救済において、具体的に何を救ったのであろうか?この問題は皆様に再度問い直すことにして、以下の問題点を指摘したいと思います。

 
元暴走族の工藤は:

1. 筋を通すという。 そこで韓女史の言動とそれに従う組織は果たして筋が通っているのでしょうか?

「原罪を持って生まれたお父様は、原罪なく地上で生まれた独生女に会って原罪を清算した。お父様は私に会う前に、他の女性と結婚しては いけなかった」(12/30 430双以上のの元老夫人たちを招集した時の証)

それゆえ、筋を通そうとして姜賢實長老を初めそれに続く信徒たちは組織を去って行った。


2. 裏切られても心を閉ざさないという。

旧UCが神山氏を除名したり、また、H1やH2派が教会に潜んでいないかと神経をとがらせて見張っているのは心を閉ざしている証拠ではないのだろうか?


3. 自分の都合や他の意見になびいてコロコロと言動を変えないという。 

周藤先生やそれに続く原理講師や幹部たちはどうでしょうか? いつの間にか、韓女史が生まれながらの無原罪の独生女の教義が出来上がり、それに従わない者の言論統制をしているではありませんか。

しかも、長い年月をかけ、奇跡的に統一教会をやっとの思いで家庭連合に名称を変えたばかりなのに、創始者の意図を無視するかのように唐突に「天の父母様教団」に変えてしまったことに対してただ従うのであれば、他の意見になびいてコロコロと言動を変えることになる。


4. 関わったら一生面倒を見るという。 

お金のある篤志家のためには祈祷条件を立て、みんなで祈り倒すほどの熱の入れようではあるが、献金して金が無くなったら、用済みで一生面倒見る気はさらさらない。そんな労力があったら次の篤志家を見つけて熱を入れて行くのが残念な実態ではありませんか。


最後に:

エロスの愛とは人間的な愛で、「対象の価値を認め、それゆえに対象を愛する」ことを言います。それゆえ、対象としての信徒の価値は献金が出来るかどうかで評価されるのです。

これに対して、アガペ-の愛は 神的な愛で、「まず愛し、したがって対象の価値を求めず、かえって対象の中に価値を創造する」ことですから、工藤は裏切られても心を閉ざさず、関わったら一生面倒を見て、対象の中に価値を創造するのです。

参照:特定非営利活動法人TFG 理事長 工藤良
https://www.fesco.or.jp/winner/h29_49/winner.php?wid=12326

特定非営利活動法人 TFG(田川ふれ愛義塾):第49回社会貢献者表彰受賞者紹介
https://www.youtube.com/watch?v=cH5jpTbHVOE

第49回社会貢献者表彰(社会貢献の功績)受賞者紹介

特定非営利活動法人 TFG(田川ふれ愛義塾)(福岡県)

2005 年に、炭鉱の町として栄えた福岡県田川市で、子どもたちのかけこみ寺として団体を設立。

以来引きこもりや、少年院を出院し保護観察中で、更生保護施設の入所を断られたり、親の引き受けが困難な、全国の少年少女の最後の砦として、子どもたちの生き直しを、ボランティアと共に見守り、共同生活をしながら社会性を育み、一人で生きていく力を養うためのサポートを行っています。

少年院を出た子どもたちは、元の場所に戻ると再犯の可能性が高く、環境を変えることが必要で、出所後直ちに更生施設で、信頼できる大人に出会い、生き直しの道筋を示す事が、最も再犯を防ぐ上で重要で有効であることを、この団体の卒業生の再犯率の低さが証明しています。

これまでに 150 人以上の少年少女と関わり、数年間に亘る共同生活をしながら、生活指導・カウンセリング・学業や就職のサポートを行い、卒業した少年らはボランティアとして団体をサポートする側にまで成長しています。

また、2016年には全国で唯一となる、女子少年専用更生保護施設を開設し、NPO 法人としては全国初の法務大臣の認可を受けた他、知的・精神・発達障害者の福祉施設も共同運営しています。

【筑豊田川 ふれ愛義塾】ワングレ理事長の思い気のまま01「母校の生徒にタイトルコールを言ってもらおう」【元 暴走族 総長】
https://www.youtube.com/watch?v=v65rl1nzI94

【筑豊田川 ふれ愛義塾】ワングレ理事長の思い気のまま02「田川市内で見晴らしの良い運動公園に行こう」【元 暴走族 総長】
https://www.youtube.com/watch?v=diWDUgp0YKM




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ドキッとする

なかなか考えさせられるねえ

No title

救世する対象が世界と個人では話が少し変わってくるものです師範さんの言いたい事は判りますが微妙なズレを感じます
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