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「マムシの子らよ」という聖句は果たして原罪があると言う事を言及しているのか?



イエスは原罪についてなにも言及していないという私の発言について、

「聖書の中の”マムシの子らよ”というのは原罪があると言う事でしょうね。サタンの子、サタンの血統。これが原罪」

というコメントが付きましたので、これについて注解してみたいと思います。


おそらくこれは原理講論(p102)に書かれている次の聖句からそのように言っているのでしょう。

マタイの福音書3/7において、洗礼ヨハネがユダヤ人たちをみて「まむしの子」、すなわちサタンの子孫であると叱責し、また、マタイ23/33においてイエスがユダヤ人たちを見て、「へびよ、まむしの子らよ、どうして地獄の刑罰を逃れられることが出来ようか」と叱責されたという記録がある。

原理講論の引用終わり


ところが聖書マタイ3/7を見ると、ヨハネは、フアリサイ派やサドカイ派の人々が大勢、洗礼を受けに来たのを見て、「まむしの子らよ、差し迫った神の怒りを免れると、誰が教えたのか」と言ったと書かれている。

これはあくまでもフアリサイ派やサドカイ派の人々に対して言った言葉であり、ユダヤ人全体に対してではない。

まして、ヨハネが所属しているといわれているエッセネ派の人々は出てこない。興味深いのは熱心党派の人々も出てこないことです。

次に、マタイ37章はイエスが律法学者とファリサイ派の人々を非難している章なのです。

例えば、37/29では「律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。預言者の墓を建てたり、正しい人の記念碑を飾ったりしているからだ。

そして、『もし先祖の時代に生きていても、預言者の血を流す側にはつかなかったであろう』などと言う。こうして自分が預言者たちを殺した者たちの子孫であることを自ら証明している。

・・・蛇よ、まむしの子らよ、どうしてあなたたちは地獄の刑罰を免れることが出来ようか(37/38)」と書いてあるのです。

したがって、まむしの子とは「預言者たちを殺した者たちの子孫」であることになるのです。

ここにおいてもイエスはユダヤ人全体について「まむしの子」と言っているのではなく、あくまでも「律法学者たちとファリサイ派の人々」ついて言っているのです。

したがって、これらの聖句を引き合いに、「まむしの子」が天使長と性関係を結んだ子孫であると決めつけ、言い張るには難点があるのです。

余談になりますが、シックが反対牧師に捕まり、一緒に聖書と講論を比べながら勉強すると講論の弱点が浮き彫りにされ、落ちてゆくのです。

参考までに、「まむし」や「まむしの子」については聖書のいたるところに出て来ますので、全部羅列しておきましょう。

創49/17、ヨブ20/16、詩91/13、イザヤ14/29、59/5、エレ8/17などですが、天使長やサタンの血統に言及しているものはどこにもありません。

さらに聖書を客観的、学問的観点から研究する聖書学の観点から、この”まむしの子ら”を注解してみましょう。

「原点(資料)批評」(Source Criticism)、すなわち、聖書各巻をなしている歴史的資料を見出す学問によれば、紀元68年頃に記録された一番短いマルコ福音書が最初の福音書であり、イエスの生涯についての最も信頼できる資料であるという。

マタイとルカは、このマルコの福音書を重要な資料として書いたことが明らかとなった。

さらにマルコ資料の他に、マタイとルカが使用したもう一つの共通な別な資料があったということが、ほぼ確かな事実であることが分かり、その資料を学会ではQ(Quail、すなわち、諸記録)と呼んでいる。
 
また、「編集史的批評」(Reduction Criticism),すなわち各福音書の編集者が、何の目的で福音書を書いたかを研究する学問によれば、マタイ福音書はパレスチナにいたユダヤ人クリスチャンのために、マルコ福音書はロ-マにいたクリスチャンのために書かれたものであり、ルカ福音書は異邦人のために、ヨハネ福音書はギリシャのクリスチャンのために書かれものであることが分かってきた。

すなわち、4人の編集者たちはそれぞれ自分の読者たちの環境を念頭に入れて福音書を書いたのであって、イエスに対する客観的な史実を記録するつもりで書いたものではなかったというのである。

福音書はイエスの生涯に関する目撃者の報告ではなく、イエスの死後40年ないし60年たった後のキリスト教社会に流布していた、初期のイエスに関する”言い伝え”を編纂した書であるという。

前置きが長くなりましたが、ここまでは聖書学の予備知識です。ここから本論に入ります。洗礼者ヨハネによる「まむしの子」の言及はマタイとルカ(3/7)にありますが、マルコとヨハネ福音書にはないのです。

さらに、イエスの「まむしの子」の言及はマタイだけなのです。この聖句がマルコにないとすれば、資料Qから来たとしか考えられないのです。

そこで、新聖書大辞典で調べてみると、マタイがヨハネの言葉を編集してヨハネだけの言葉でなく、イエスの言葉としても入れてきた編集句であるというのです。

したがって、聖句を根拠に云々する時はそれが編集句かどうかを調べてから云々しなければなりません。



参照:

ヨハネ福音書に関しては、コンピュータを使って聖書の言葉の統計的な分析を行ったところ、ヨハネ文章の構造や言葉のつ使い方などの特徴の分析結果が出てきたという。

これによれば、ヨハネ福音書はには、イエスの言葉がそのまま書き記されていないというのである。

例えば、写本を作る段階で余計な言葉が付け加えられたり、他の文章からの挿入や著者の個人的な考えまで付け加えられた形跡があるという。

したがって、イエスの言葉には、弁証のための長い説明や説教が付け加えられ、どこからどこまでがイエス自身の言葉なのか、どこが著者の言葉なのかが区別できないほどだというのである。


注1:講論に引用されている聖句は全く聖書学を踏まえていないので、聖書学を踏まえた学者や牧師から馬鹿にされることがありますので注意されたし。


注2:聖書解釈には二つの方法論がある。一つはエクスジズイズと言われていて、これは聖書をして聖書を語らせる、という方法です。

もう一つはアイスジズイズと言われていて、すでに自分が言いたいひらめきや考えや思いがあって、それに合う、または証明してくれる聖句を  探して引用する方法です。

講論の場合はすでに原理という前提があり、その観点から聖書を読み込んで行きますのでアイスジズイズということになります。これは結論が先にありきですから、学問の方法論としては難点があります。

私はこれは恐ろしいことだと思っています。聖書のどこにも書かれていないのに、原理が「まむしの子」はサタンの血統である原罪を意味する聖句だといえば、自分で確認をしないで鵜飲みして、盲目的に信じてしまうことです。



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No title

へびよ、まむしの子
洗礼ヨハネ、イエス様が、目の前の人に限って言ったのでしょうか。こちらの日記を読んで、まず感じた疑問です。

発言の契機は、たしかに目の前の人の言動かもしれません。
その言動が、ああやはりこの人たちはマムシの子だと、イエス様や洗礼ヨハネの目に映ったのでしょう。出自がへびやマムシだと。

そうだとすれば、へびよ、まむしの子に、目の前の人々に限定する意図があったとは思えません。

また、先に注目するのは、ヘビやマムシの子に例えている点です。普通の感覚として、姿や動きが似ないヘビやマムシに人間を例えることはそうはありませんから。これは特異な例え(あえてした例え)です。

旧約聖書の最初(創世記)と新約聖書の終わり(黙示録)において、蛇が悪なる霊的存在を意味することは明らかです。

さらに、【ゲヘナの刑罰をどうして逃れることができようか】となぜ言われたのか。
マタイ「蛇よ、まむしの子孫よ。おまえたちは、ゲヘナの刑罰をどうして逃れることができるだろうか。」

【ゲヘナ】は聖書では地獄の例えです。そして【刑罰】として罪を明示しています。

とすると、この特異な例えとして「へびよ、まむしの子」を、サタンの子(血統)としての原罪を意味するものと、原理講論が捉えることに、言われるほどの違和感はないと思います。

この箇所をもって、聖句をよく確認して原理講論を深く理解しましょうというなら有益だと思いますが。原理講論が間違いであったような印象を拡散することは大切なものを失うように思うのですが。いかがでしょうか。

聖書

原理講論は聖書と同じく誘導所にしか過ぎない。

それぞれ、背後の意図が見え隠れしている書物でしかない。


虐殺者神、
メシヤという絶対権威を振るうおうとする文鮮明
本にのめり込むのもよくないですねぇ~。

両方ともに難あり箇所多数。

お疲れ様です!

≫これはあくまでもフアリサイ派やサドカイ派の人々に対して言った言葉であり、ユダヤ人全体に対してではない〜〜〜『もし先祖の時代に生きていても、預言者の血を流す側にはつかなかったであろう』などと言う。こうして自分が預言者たちを殺した者たちの子孫であることを自ら証明している〜〜〜まむしの子とは「預言者たちを殺した者たちの子孫」であることになるのです。ここにおいてもイエスはユダヤ人全体について「まむしの子」と言っているのではなく、あくまでも「律法学者たちとファリサイ派の人々」ついて言っているのです≪

◎世界平和統一家庭連合(韓鶴子独生女教会)やサンクチュアリー教会(7男4男教会)がまむしの子教会と言いたい様に感じます?

◎又統一教会が3派に別れたのも原理講論の同時性と繋がっていると言いたい様にも感じます?

≫天使長やサタンの血統に言及しているものはどこにもありません≪

◎上記は異端の朝鮮混淫派教義(統一教会の統一原理含む)がそう言う解釈をして来た訳でしょう。

≫さらに、イエスの「まむしの子」の言及はマタイだけなのです。この聖句がマルコにないとすれば、資料Qから来たとしか考えられないのです。そこで、新聖書大辞典で調べてみると、マタイがヨハネの言葉を編集してヨハネだけの言葉でなく、イエスの言葉としても入れてきた編集句であるというのです。
したがって、聖句を根拠に云々する時はそれが編集句かどうかを調べてから云々しなければなりません≪

◎虫眼鏡を使うタイプですね!

≫これによれば、ヨハネ福音書はには、イエスの言葉がそのまま書き記されていないというのである。例えば、写本を作る段階で余計な言葉が付け加えられたり、他の文章からの挿入や著者の個人的な考えまで付け加えられた形跡があるという。したがって、イエスの言葉には、弁証のための長い説明や説教が付け加えられ、どこからどこまでがイエス自身の言葉なのか、どこが著者の言葉なのかが区別できないほどだというのである≪

◎ご苦労様です。


≫注1:講論に引用されている聖句は全く聖書学を踏まえていないので、聖書学を踏まえた学者や牧師から馬鹿にされることがありますので注意されたし。
注2:聖書解釈には二つの方法論がある。一つはエクスジズイズと言われていて、これは聖書をして聖書を語らせる、という方法です。
もう一つはアイスジズイズと言われていて、すでに自分が言いたいひらめきや考えや思いがあって、それに合う、または証明してくれる聖句を探して引用する方法です。<

◎昔、イエスがパリサイ人や律法学者に「盲人を手引きする盲人」と言われた聖句が有ります。

≫私はこれは恐ろしいことだと思っています。聖書のどこにも書かれていないのに、原理が「まむしの子」はサタンの血統である原罪を意味する聖句だといえば、自分で確認をしないで鵜飲みして、盲目的に信じてしまうことです≪

◎貴方が仰る事も一理有ると思います!
朝鮮混淫派カルト統一教会の日本での洗脳方式は本当に巧みな強かな集団(ホーム)強制洗脳方式を使われ、朝鮮カルトに多くの日本人の若者がまんまとやられてしまいました!

◎初期にシッカリ贖罪意識を持たせて、絶対的飴と鞭で追い込み、集団実践生活(詐欺集金)の中で追い込む事で更に完全洗脳に落とし込んでカルト脳を固めたら、あとは自発的自動的(自分でミコトバや祈祷で分別生活をする)に自己マインドコントロールでカルト脳が条件反射してくれて、ポンコツ朝鮮カルト人間にいつの間にか成ってしまっているので、朝鮮起源のカルトの洗脳はエゲツナイと思います!

◎貴方も私もカルト脳に洗脳されたポンコツのアホな人間に洗脳されたのですよ!……我々は朝鮮賎民の奴隷の様なカルト脳人間に成っているのです!

◎貴方様が統一教会の朝鮮人公職者を日本から追い出す事を仰っていらっしゃるのには大賛成です!

◎韓鶴子、顕進、亨進、他分派グループの朝鮮人を日本から追い出しましょう!

◎失礼!話がズレました!

◎"原理が「まむしの子」はサタンの血統である原罪を意味する聖句"は統一教会信者の大多数の共通認識だと思います。又、別に「まむしの子」がサタンの血統じゃ無いと解釈しても良いじゃないですか!(笑)私はそう思います。……ただ、聖書と原理講論を虫眼鏡で読み込む習慣によって却って全体が見えなく成ってしまうおそれも有ります。

◎……それでイエスや洗礼ヨハネに叱責される側にいつのまにか立っている可能性も有ると思います。

◎最後に余計なお節介なコメントして失礼しました!

No title

統一神学校に行った多くのアメリカ人食口が、キリスト教神学を勉強して、原理との矛盾に悩み、離れて行った、という話を思い出しました(笑)

思い込みと無知が妄想を生む

>あくまでもフアリサイ派やサドカイ派の人々に対して言った言葉であり、ユダヤ人全体に対してではない

そうですね。
イスラエル時代、
ヘビは知恵ある動物というイメージだったようです
単純に考えると、マムシの子→知恵ある子
になりますね。
そしてイスラエル時代、ヘビは食用ではなかったようですが、中国人、韓国人は食用の対象なんじゃ?
血統?
なんのこっちゃ。ヘビ食べたら、ヘビになるって言ってるのと同じですよ。


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